7つの展示会を開催へ【日本薬科機器協会】
「第63回定時総会」で事業計画決定
日本薬科機器協会(会長=酒井哲嗣氏、東京都渋谷区)は、6月18日㈫午後4時から、東京・湯島の東京ガーデンパレスで「第63回定時総会」を開催した。総会では令和6年度事業計画を打ち出し、重点事業の展示会事業については7つの薬科機器展示会を主催することを決定した。
総会は司会の東海林久也事務局長が「委任状提出を含め出席49社で、会員総数59社の過半数を超えている」と総会成立を告げ、開会した。
これを受け、あいさつした酒井会長は展示会事業にふれ「コロナ禍後、展示会も順調に現地開催が再開されている。今期は7回の展示会の現地開催を予定しおり、どの展示会も条件が整っているので多くの集客が期待される」とし、展示会への出展を呼びかけた。
同協会のミッションに言及しては「会員の皆さまが1番に望んでいることは、病院薬剤部、調剤薬局の先生方や、薬系大学と企業で研究している先生方と親しくなり、そして新しい商品を一緒に開発し、商売を拡大することにあると思う。当協会は会員企業と先生方との橋渡しをするのが大きなミッションで、そのために展示会をはじめ皆さまの役に立つ事業を今後も推進していく」と述べた。
新たな試みの活動を報告しては「今年3月の日本薬学会年会では展示会、セミナー、出展社ワークショップのほか、日本病院薬剤師会との共催で『病院リクルートコーナー』を初めて開催した。これは不足する病院薬剤師対策として、薬学会に参加する薬学生に病院薬剤師の仕事をPRする新たな試みで、大きな成果と反響があった。来年の福岡の薬学会では、よりパワーアップした病院リクルートコーナーを企画しており、学会の先生方との信頼関係をさらに深めていきたい」と語った。
同協会の広報活動に関しては「ホームページと協会誌『やげん』の連携を進めている。『やげん』は約4500部を全国の大学や病院、薬局チェーン、製薬企業にダイレクトに送付。この中で各社の新製品情報や、先生方が興味を持てるコンテンツも増やしている。会員企業は新製品や情報のPRなど多くを無料で利用できる」とし、協会広報活動の活用を呼びかけた。
このあと、酒井会長を議長に議案の審議に入り、令和5年度事業報告と同6年度事業計画を千種康一副会長、令和5年度収支決算報告と同6年度収支予算を湯山裕之会計理事、監査報告を池上尚之監査理事が、それぞれ報告、説明を行い、原案通り承認、可決した。
このうち、令和6年度事業計画では、重点事業の展示会事業として、①日本病院薬剤師会関東ブロック第54回学術大会(8月10・11日、大宮ソニックシティ)②第57回日本薬剤師会学術大会(9月22・23日、さいたまスーパーアリーナ)③第83回九州山口薬学大会(10月13・14日、かごしま県民交流センター)④第34回日本医療薬学会年会(11月2~4日、幕張メッセ)⑤第63回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会中国四国支部学術大会(11月16・17日、就実大学)⑥第46回日本病院薬剤師会近畿学術大会(令和7年1月25・26日、神戸国際展示場)⑦日本薬学会第145年会(令和7年3月27~29日、マリンメッセ福岡)――の7つの展示会の主催を決定した。