「活動計画」「予算」決定【日縫協】
『第37期2023年度総会』開催
日本医療用縫合糸協会(会長=保科保志氏、日縫協)は、4月26日㈮午後3時から、東京・本郷の医科器械会館で「第37期2023年度総会」を開き、新年度の活動計画と予算を打ち出したあと、「講演会」と「懇親会」を開催した。
各種課題へ会員間で協力して対応を
総会の冒頭、あいさつした保科会長は「本年1月に開催した賀詞交歓会から4か月が過ぎたが、私たちを取り巻く環境は厳しさを増している」と述べ、長引く戦争によるエネルギー価格の高騰や、急激な円安による物価高、物流の2024年問題などの課題を挙げ「これらの課題は医療機器を取り扱う企業にとっても大きな影響があるため、皆さまと共に協力して乗り切っていきたい」と呼びかけた。
ここで、事務局の奈良明美氏が「議決権総数17社中、出席14社、委任状提出2社」と総会成立を告げ、保科会長が議長となり議案の審議に入った。
議案は2023年度活動・決算報告、2024年度活動計画・予算を担当役員が報告、説明を行い、原案通り承認、可決した。
このうち、2024年度活動計画では、上部団体である日本医療機器産業連合会(医機連)、医療機器業公正取引協議会(公取協)と連携しながら会員の意見を取り入れ各種活動を展開していくことを決定した。医機連に関しては各委員会(法制、UDI、QMS、PMS、企業倫理、材料保険)に委員を派遣し、重要事項について情報の入手と日縫協の意見表明を行っていく。
また、日縫協ホームページを充実させ、行政通知や上部団体からの通知、連絡などの情報を会員に迅速に提供するとともに、日縫協活動の情報発信を行っていく。そのほか、公取協の委員会への委員の派遣や、勉強会・講習会の実施、新規会員の獲得活動を推進していく。
総会終了後は2題の講習会が行われ、医薬品医療機器総合機構(PMDA)医療機器審査第二部から講師2人を招へいした。最初に窪田文佳審査専門員が「生物学的安全性評価に関する基本的考え方」を、次いで穴原玲子審査役が「今後の生物学的安全性評価について~通知改定、ISO改定に関する情報提供」をテーマに、会員企業にとって業務に直結する有益な情報を提供した。
次いで、会場を近隣の東京ガーデンパレスに移動し「懇親会」が催された。開会にあたり、あいさつした保科会長は重要なインフラである物流を日本の『血液』に例え「日縫協でもこの『血液』と同じような役割を担っている方々が活躍されてる」と語り、日縫協の事業運営に携わる会員ら関係各位に感謝の意を表明した。このあと、開宴した会場では参加者らが情報交換のうちに親睦を深め合った。