「第16回サクラ病理技術賞」決定【サクラファインテックジャパン】
病理技術の発展に貢献する1名が受賞
病理検査機器・器材のトータルサプライヤーであるサクラファインテックジャパン(社長兼CEO=石塚悟氏、東京都中央区)は、第16回「サクラ病理技術賞」の受賞者を決定した。
サクラ病理技術賞は2008年に同社が創設した褒賞制度。病理学的検査・技術に関するさまざまな活動を支援するため、病理技術者やその団体、研究者を対象として、学術研究のみならず地域活動や後進育成など幅広い活動の中から特に優れた成果を挙げた病理関係者を表彰している。
16回目の今回は「奨励賞」に九州大学病院病理診断科・病理部の大久保文彦氏が輝いた。「サクラ病理技術賞」と「新人賞」、「松本賞」に関しては該当者なしとなった。
奨励賞は全国、地方に関わらず地域医療や学生教育、技師の卒後教育への貢献など、論文数や論文内容による評価が難しい分野での貢献に対して授与している。
大久保氏の受賞理由は、肺がん診療の遺伝子検査における作業効率化や検体の有効活用、多職種との連携による情報共有などに注力し、オンコマインマルチ検査の成功率の安定化とプレアナリシスの構築を推進した。そして、多くの研修会や学術誌での発表などを通じて、九州地区を中心にその成果を普及、伝承する活動を継続的に行っていることが評価された。