業界団体

「2024国際医用画像総合展」【JIRA】

最新の画像医療システムや周辺機器を公開

ITEM2024開会式のテープカット

日本ラジオロジー協会(代表理事=富山憲幸氏、JRC)の主催で、日本画像医療システム工業会(会長=山本章雄氏、JIRA)が運営する「2024国際医用画像総合展」(ITEM2024)は、4月12日㈮~14日㈰の3日間を会期に、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開催された。146社が出展し、総展示面積8,576平方㍍の中に最新の画像医療システムや周辺機器を公開した。3日間で1万8,451人が来場し、連日にわたりにぎわいをみせた。

ITEM2024会場の様子

国際医用画像総合展は1988年以来、日本医学放射線学会総会(JRS)と日本放射線技術学会総会学術大会(JSRT)、日本医学物理学会学術大会(JSMP)の3学会と同時に開催されている。

ITEM2024会場の様子

ITEM2024の開会式は12日午前9時30分から、会場入口前で行われた。あいさつしたJRCの富山代表理事は「JRCは4団体が会員の組織で、それぞれが自主性を持ち、お互いに尊重しながら学術集会やITEMをサポートすることで発展してきた。ITEMの規模はRSNA(北米放射線学会)に次ぎ、ECR(欧州放射線学会)に匹敵し、アジアオセアニア地域では最も大きな展示会となる。『国際』が付く名の通り、日本の技術を世界にアピールできる機会となっている」と語った。

ITEM2024会場の様子

開催テーマ『変革の時代を先導する』に言及しては「放射線医療関係の技術革新は年々速くなっており、その変革の速度を実感できるのが、まさにITEM2024となっている」と述べ、ITEMが成功裡に終わることを祈念した。

ITEM2024会場の様子

次いで、JIRAの山本会長は「ITEMの中で新しい変革を来場者の皆さまにお見せするのが出展企業側の思いである。特にAIに関する変革という意味では各社いろいろなAIを詰め込んでいる。また、JIRAブースでもAIやDXをテーマにプレゼンテーションを企画しているので、時代の変革を感じていただきたい」とあいさつした。

ITEM2024会場の様子

このあと、富山代表理事と第83回日本医学放射線学会総会の陣崎雅弘会長、第80回日本放射線技術学会総会学術大会の根岸徹大会長、第127回日本医学物理学会学術大会の石川正純大会長、山本会長――の5人がテープカットを行い、ITEM2024は開幕した。

会場では出展各社が最新鋭のX線撮影装置やCT、MRI、核医学装置、治療装置、超音波診断装置、医療画像観察関連機器、画像データ処理装置、ソフトウェア、周辺機器などを出展し、来場者に製品の特徴や技術力の高さをアピールしていた。

近年はAIを搭載した装置やソフトウェアの出展が増加しており、今回は32社(前回より11社増)がAI搭載製品や技術を紹介し、来場者の関心を集めていた。