クリニック・診療所向けに販路拡大【サクラ精機】
コンパクトサイズの洗浄・滅菌装置を増強
サクラ精機(社長=東竜一郎氏、東京都中央区)は、医療器材の洗浄・滅菌装置のラインアップにコンパクトサイズを増強し、1月からクリニック・診療所市場に本格参入した。
近年、増加する診療所やサージクリニックなどでの日帰り手術の需要やニーズに応え、大規模病院向け大型製品の機能にも劣らないハイエンド、コンパクトモデルの製品ラインアップを拡充した。
増強する製品は卓上洗浄器「BLUNIX60B」、卓上型高圧蒸気滅菌器「MB―250」、「V―PROs2」低温滅菌システム――の3製品。
卓上洗浄器「BLUNIX60B」は予備洗浄から乾燥まで全自動で行え、コンパクトサイズの本体に54㍑のチャンバーを搭載し、2つのポンプが優れた洗浄力を発揮する。医療器材の種類に応じて6種類のプログラムを搭載している。国際規格(ISO15883)に準拠し、安全性にも配慮した。
卓上型高圧蒸気滅菌器「MB―250」はJIS規格適応、ヨーロッパ基準EN13060クラスBに準拠。真空ポンプによりチャンバー内に真空状態を作ることで、余分な空気などを除去し、医療器材の内腔まで蒸気を行き渡らせることができる。4つの滅菌プログラムを有し、滅菌対象物の異なる耐熱温度にも対応する。
「V―PROs2」低温滅菌システムは過酸化水素ガスを用いたVHP滅菌により、高温多湿圧で滅菌できない医療器材を高速で滅菌できる。省スペース(幅60㌢㍍)設計ながら、内腔のない医療器材と内腔のあるステンレス製医療器材1.8㌔㌘をわずか19分の短時間で滅菌する。