技術・製品

高い血管封止性能と安全な手技を支援【オリンパス】

高周波シーリングデバイス上市

先端部イメージ図=先端部背面を絶縁樹脂で覆うことで周辺組織の熱損傷リスクを低減

オリンパス(社長兼CEO=シュテファン・カウフマン氏)は、高い血管封止性能と人間工学に基づいたデザインにより安全な手技をサポートする高周波シーリングデバイス「POWERSEAL(パワーシール)」を発売した。

パワーシールは高度な出力制御により、安定した血管封止を実現した。また、先端部外側の温度上昇を防ぐ構造により、血管を封止する際の熱侵襲を最小限に抑えることを目指し、隣接する組織や血管への損傷リスクを軽減する。

先端部は湾曲し先に向かって細くなっている形状なので、繊細な操作が可能になり、組織の把持・剥離・切離、血管の封止までを1つのデバイスで行うことができる。器具の交換が少なくなるので、術中のワークフローが効率化され、手技の最適化にもつながる。さらに、先端部は両開きとなっており、容易な組織把持と効率的な剥離をサポートする。

人間工学に基づいたハンドル操作部のデザインにより、操作レバーやボタンまでの距離を最適に配置し、より少ない力でのハンドル操作を可能にした。これにより、術者の手の負担軽減や、手の小さい術者などに対する使いやすさの向上に寄与する。さらに、多方向からのアプローチが可能な出力ボタンを搭載することで、術者の様々なハンドルの握り方に応じることができる。