医工連携

「東九州メディカルバレー構想本郷展示・商談会」開催【大分県・宮崎県】

医工連携めざし技術力をアピール

「東九州メディカルバレー構想本郷展示・商談会」会場の様子

大分県と宮崎県は日本医療機器協会(理事長=中島孝夫氏、日医機協)と共催して、11月9日㈭午前10時から、東京・本郷の医科器械会館で「東九州メディカルバレー構想本郷展示・商談会」を開催した。両県のものづくり企業9社と宮崎大学が出展し、来場の医療機器メーカーやディーラーに、自社の医療関連製品や開発・研究内容をアピールした。

丸井会長

本郷展示・商談会の開会式で、あいさつした大分県医療ロボット・機器産業協議会の丸井彰会長は「コロナ禍を経て、4年ぶりに本郷の地でリアルに今展示会を開催できたことを大変うれしく思う。今回も共催いただいている日医機協のご協力、関係各位のご尽力をいただき、感謝申し上げる」と述べた。

東九州メディカルバレー構想に言及しては「大分、宮崎の両県は従来から医療機器の産業集積があるが、それをさらに拡大するため産学官が連携して本気で事業拡大を進めている。2010年に東九州メディカルバレー構想を策定以来、今年で13年目となる。国の地域活性化総合特区も3回更新している。今回の展示会を通じて新しいアライアンスや仕組みづくりができたらと考えている」と今展示会の成功を祈念した。

中島理事長

次に、日医機協の中島理事長は「大分県と宮崎県には何回も(本郷展示会に)来ていただいておりますが、私が理事長に就任(2019年5月)してからは初めてで、このように沢山の方にご参加いただきお礼申し上げる」と語った。

また「医工連携は難しい事業ですが、医療産業にとっては絶対に必要な事業だと考えている。日医機協も2013年から医工連携事業に力を入れており、今年で10年目になる。医工連携事業が一層、活発になることで、医療技術が向上し、それにより社会も変わってくる。今展示会で医療機器製販業者の目に留まるような技術が見つかることを期待したい」とあいさつした。

開会した会場では出展各社がオーダーメイド生産設備や、特殊工具の設計・製造、クロッツ製品、紫外線照射装置、クラウド環境モニタリング装置、内視鏡操作ロボット、新生児身体測定装置――などを紹介し、来場者らに自慢の技術力をアピールした。