企業活動

モンゴルに健診センター開設【富士フイルム】

新興国で健康診断サービス事業を拡大

富士フイルム(社長兼CEO=後藤禎一氏、東京都港区)は、モンゴルに、がん検診を中心とした健診センター「NURA(ニューラ)」を開設した。今後、NURAでは富士フイルムのCT、マンモグラフィーなどの医療機器や、医師の診断を支援するAI技術を活用して、がん検診をはじめ生活習慣病検査サービスを提供していく。

今回の開設はインドでNURAを3拠点運営する同社子会社と、モンゴルの複合企業・タバンボグドグループがテクノロジーパートナー契約を結び、タバンボグドグループが同国ウランバートルにNURAを開設させた。パートナー契約によるNURAの開設は今回が初めてとなる。

富士フイルムではインドで、2021年にベンガルール、22年にグルグラム、23年にムンバイにNURAを開設した。

短時間(約120分)で全ての検査が完了し、健診終了後にその場で医師から健診結果に関する説明を、診断画像を見ながら受けられるという利便性から、インドでの利用者はすでに約1万2,000人に上っている。

モンゴルでは、がんや虚血性心疾患などの生活習慣病が亡くなる原因の上位を占めている。これらの病気は早期に発見し、治療や保健指導などにより、死亡率や重症度リスクを抑制できるが、モンゴルでは健診サービスが普及してないことが課題となっている。