大容量のシステム乾燥機を発売へ【サクラ精機】
鋼製小物やチューブ類を1台で乾燥
サクラ精機(社長=東竜一郎氏、東京都中央区)は、鋼製小物やチューブ類などの様々な医療器具を一度に乾燥可能な大容量のシステム乾燥機のニューモデル「DRYRUNNER」を10月1日に発売する。
これまで同社はメスやハサミ、鉗子などの鋼製小物を乾燥するシステム乾燥機と、麻酔ホースやチューブ類などを乾燥するチューブ乾燥機を、それぞれ販売していた。
今回、発売するDRYRUNNERは庫内上部にホース・チューブ類の差込口が多数配置され、左右にはバスケットが収納できる棚板が配置されているため、1つの乾燥機で様々な医療器具を乾燥できる。チューブは288本、蛇管は96本収納可能で、これまでの最大の収納力(同社製品比較)を持つ。
庫内の空気と装置外部からの空気を混合し、循環させる乾燥方式を採用した。強力ブロアーとドライエアー循環によるパワフル乾燥で、同社の従来機と比較すると最大風量が約3倍に向上した。
医療従事者の使いやすさを重視した機能としては、乾燥機の運転状態によって色が変わるサクラの花びらを模ったサクラ表示灯を搭載した。サクラ表示灯は薄いピンが「準備中」、緑が「運転中」、青が「完了」、赤が「異常」を表す。
タイマー機能や音声ガイダンスによる音声案内を搭載し、使用者がDRYRUNNERの状態を瞬時に判別できるため、扉の閉め忘れや、やけどを防止し、ヒューマンエラーや作業ミスを削減する。
風量自動制御機能を搭載したことで、扉を開けると自動的に風量が下がり、使用者への熱風の吹き付けを防止するとともに、省エネルギーに貢献する。