医療機器の開発を支援【伊藤忠商事】
子会社2社が戦略的パートナーシップ
伊藤忠商事の子会社であるセンチュリーメディカル(社長=藤岡俊彦氏、東京都品川区)およびエイツーヘルスケア(社長=神谷均氏、東京都文京区)は、戦略的パートナー契約を締結した。今後、両社は相互の強みを活かし、国内外の医療機器メーカーに向け、開発から販売までの一貫したサポートを提供していく。
センチュリーメディカルは医療機器の製造販売業者として約45年間にわたる国内販売の実績や、医療機器の製品開発や薬事申請全般の知見を持ち、海外医療機器企業とのネットワークを有している。
エイツーヘルスケアは臨床開発モニタリングを中心とした臨床開発支援業務を展開している。デジタルツールを活用した効率的な治験業務の実施など、豊富な施設経験とノウハウを有している。
戦略的パートナー契約により、両社は市場調査や薬事戦略コンサルティングなどの早期フェーズから、治験実施など開発フェーズ、そして薬事申請、営業マーケティングなど国内販売に至るまでの各フェーズで、包括的に医療機器メーカーをサポートしていく。
国内未承認でありながらも有望な医療機器シーズに対して、両社の知見やノウハウを活用し、国内販売の開始までに必要なサポートを提供。有望な技術を実用化する基盤を迅速に構築する。
また、北米や欧州、日本を含むアジアなど世界中の先進的医療機器を日本にいち早く導入して、より多くの治療の選択肢を患者に提供していく。
日本は世界に先駆けて超高齢化社会に突入し、先進的な医療の提供が求められている。医療機器は現代医療の重要な要素であり、予防・診断・治療・予後に不可欠な役割を果たしているが、国内の医療機器開発では開発、治験、薬事申請、販売などを別々の企業が請負うことが多く、先進的な医療機器の国内販売には多大なコストと時間を要することが課題となっている。