安定性と柔軟性を両立【日本ストライカー】
脳動脈瘤塞栓用コイルの販売開始
![](https://hokensangyojiho.com/wp/wp-content/uploads/2023/09/104342985e1d44597b26ec4d36480ca5-300x288.png)
日本ストライカー(社長=水澤聡氏、東京都文京区)は、脳動脈瘤に対するコイル塞栓術で使用する「TargetTetra(ターゲットテトラ)デタッチャブルコイル」の薬事承認を受け、販売を開始した。
コイル塞栓術は脳動脈瘤の中に柔らかいプラチナ合金製のコイルを挿入し、血流が瘤内に流れ込まないようにする治療。日本ストライカーは2011年から「Targetデタッチャブルコイル」を販売し、臨床でのニーズに合わせた製品ラインアップを拡充し、Targetシリーズとして展開してきた。
新製品のTarget Tetraデタッチャブルコイルは、クローズドループ(輪のような形)のコイルが四面体形状を形成することによって、高い形状安定性を維持する。
また、ブレイデッド・マルチフィラメントを採用することでコイルの柔軟性が向上した。安定性と柔軟性が両立したことで、小さな脳動脈瘤に対し、外壁部分を構築するフレーミングから、内部を充填するフィリング、さらにフィニッシングまで対応することが可能となった。
脳血管疾患は日本人の死因の第4位(6.8%)で、命にかかわる重篤な病気となる。日本ストライカーではTargetシリーズをはじめ、虚血性や出血性脳卒中、末梢血管疾患に対する革新的な治療製品を通じて、より多くの患者へ質の高い医療を提供していく方針だ。