ハイブリッドワークを制度化【サクラファインテックジャパン】
出社勤務と在宅勤務を社員自身で設定
病理検査機器・器材のトータルサプライヤーであるサクラファインテックジャパン(社長兼CEO=石塚悟氏、東京都中央区)は、ハイブリッドワークを制度化し、運用を開始した。月ごとにオフィス勤務と在宅勤務の日数を半数ずつとすることを基本とし、社員が自身の業務状況や生活環境に合わせてオフィス勤務日と在宅勤務日を設定できるようにした。
同社は新型コロナウイルス感染症が拡大し始めた2020年3月に、全社員原則在宅勤務を実施以来、感染対策を重視し、業務に支障が出ないよう調整しながら在宅勤務を継続してきた。
約3年間の運用により在宅勤務が社員に定着し、業務や会議を行う場所や方法の選択肢が広がるとともに、業務効率の向上や、ワークライフバランスの実現によるモチベーション向上にもつながっている。
その一方で、オフィスでの社員同士の〝偶然の出会いによる自然な会話〟といった何気ないコミュニケーションが大きく減少。社員間の何気ないコミュニケーションは気づきや課題解決、新たなアイデア創出につながり、組織のチームワークを支える大切な要素であることを再確認した。
これを踏まえ、同社は昨年10月に『何気ないコミュニケーションを生み出せるオフィス』をコンセプトに、本社オフィスをリニューアルした。コミュニケーションの活性化に加え、会議や打ち合わせの内容に応じて、Web会議や対面による会議を柔軟に設定するなど、社員による新しいオフィスの活用が定着している。
そして今回、これまで運用していた在宅勤務規定を改定し、ハイブリッドワークを制度化し運用を開始した。ハイブリッドワークの導入により同社らしい組織文化を醸成し、社員1人ひとりの働きやすさと、エンゲージメント(働きがい・一体感・帰属性)の向上を目指す。あわせて今後も状況に応じて出社日数を調整するなど、感染症への対策にも継続して取り組んでいく。