医理化硝子業界

「総会」「70周年式典」開催【東京硝子製品協同組合】

「永年勤続者表彰式」「記念講演会」も実施

「第72回通常総会」での審議の模様

東京硝子製品協同組合(理事長=縣直紀氏、東京都港区、TOGA)は、5月24日㈬午後4時から、東京・墨田区の国際ファッションセンタービルで「第72回通常総会」を開き、令和5年度事業計画を打ち出したあと、「組合設立70周年記念式典」「記念講演会」を開催した。

縣理事長

通常総会は司会の星野曜一事務局長が「組合員総数64名中、出席29名、委任状提出11名、書面決議書提出17名」と総会成立を告げ開会した。これを受け、あいさつした縣理事長は「本日は総会、記念式典、記念講演会の3部構成になっている。お集まりの皆さまには何か1つプラスになるようなことをお持ち帰りいただければ幸いです」と述べた。

このあと、縣理事長を議長に議案の審議に入り、令和4年度事業・決算関係書類の件、令和5年度事業計画・経費の賦課金額および徴収方法の件、理事の一部改選の件――などを原案通り承認、可決した。

このうち、令和5年度事業計画では、①組合員の取り扱う各種硝子製品の共同購買事業②組合員の取り扱う各種硝子製品の共同運送③組合員のためにする見本市の開催④組合員の事業活動の共同宣伝⑤個人情報保護体制認定制度(TOGAPS)の運用⑥中小企業倒産防止共済事業に関する受託業務⑦組合員の福利厚生に関する事業⑧組合員に向けた各種保険サービスの拡充⑨組合員同士の親睦を深めるレクリエーション活動――などの事業推進を決議した。

総会終了後の組合設立70周年記念式典では、縣理事長が式辞に立ち「当組合は幕末の開港によって硝子製品の輸入が増加したことに対抗し、明治16年6月に国内製品の同業者が集まって設立した『東京玻璃製造人組合睦会』がルーツとなる。その後、組織は幾度か変遷し、昭和28年5月に有志39名によって『東京硝子製品協同組合』が設立された。ルーツである東京玻璃製造人組合睦会の設立から数えると144年目となる」と同組合の歴史を回顧した。

設立から幾多の苦難を乗り越えてきたことにふれては「厳しい状況の中で歴代の理事長をはじめ、多くの諸先輩のたゆまぬ努力のお陰で70周年記念式典を開催することができた。本日から新たな歴史をつくるべく、当組合の発展に邁進していく所存です」と語り、同組合の先人たちの努力に感謝の意を表明した。

次いで、来賓を代表して東京都中小企業団体中央会の橋北隆総務課長と、東京理化学硝子器械工業協同組合の竹内信夫専務理事が祝辞を述べた。

表彰を受ける珠玖副理事長(右)

引き続き、永年勤続者表彰式では組合役員2名と、組合員企業従業員33名の計35名(下記掲載参照)を表彰したあと、記念講演会が行われ、アマゾンジャパンの立ち上げメンバーであるエバーグローイングパートナーズの佐藤将之社長(事業成長支援アドバイザー)が「アマゾンのイノベーションを支える仕組み~いい失敗の仕方~」をテーマに講演した。

永年勤続者35名(敬称略、社名五十音順)

東京都知事感謝状(組合役員15年以上)
▽小林幸司(東京硝子製品協同組合理事)
東京都産業労働局感謝状(組合役員10年以上
▽珠玖輝男(東京硝子製品協同組合副理事長)
東京都知事感謝状(組合員企業勤続30年以上)
▽平栁明徳(小林商事)
▽田中勝利・内山瑞生・矢野奈央子・杉浦仁彦(東京硝子)
▽鈴木ひとみ(吉田硝子)
東京都産業労働局長感謝状(組合員企業勤続20年以上)
▽福島慶哲・佐々学・田村佳裕(小林硝子)
▽印束孝幸(小林商事)
▽坂本和也・佐々木塁・高橋正人(東京硝子)
▽金子芳郎・齋藤妙子(吉田硝子)
東京商工会議所会頭表彰(組合員企業勤続15年以上)
▽齋藤泰崇・尾﨑優一・坂本良平(小林商事)
▽三島雅裕・津曲眞由美・田中理紗・南祥子・浅沼裕正(ヤマトマテリアル)
東京硝子製品協同組合理事長表彰(組合員企業勤続7年以上)
▽山崎千尋・吉川歩衣莉・高橋美優・鶴岡愛(東京硝子器械)
▽新井健嗣(東京硝子)
▽小室由香理・石井隆行・吉水雄廣・藤山千遼・池田めぐみ(ヤマトマテリアル)