島津製作所、太陽生命保険ー認知症の予防医療で協力
筑波大学発ベンチャー企業・MCBIに出資
島津製作所(社長=上田輝久氏、京都市中京区)と太陽生命保険(社長=田中勝英氏、東京都中央区)は、共同で筑波大学発ベンチャーのMCBI(社長=内田和彦氏、茨城県つくば市)に出資した。今後は3社で協力しながら認知症の予防医療分野での顧客向けサービスの開発をめざす。
MCBIは血液バイオマーカーを用いた血液検査による予防医療や先制医療支援などの事業を展開するベンチャー企業。認知症に関しては早期発見・予防に向け、軽度認知障害(MCI)を早期発見できる「MCIスクリーニング検査」を全国約1800の提携医療機関を通じて提供している。
島津製作所と太陽生命保険は今回の共同出資により、MCBIが最大限のパフォーマンスを実現できるよう協力して事業を支援し、認知症という大きな社会問題の解決に取り組んでいく。
島津製作所は質量分析装置や医用イメージング装置による認知症、がん、生活習慣病などの早期発見・早期治療に取り組んでおり、今回のMCBIへの出資はこの取り組みの一環となる。
一方、太陽生命保険は昨年3月、業界初の『ひまわり認知症治療保険』を発売したほか、10月には歩行速度を継続的に測定し、将来の認知症リスク予兆を知らせるスマートフォンアプリ『認知症予防アプリ』の提供を行っている。