企業活動

「越境学習」で人材育成【GEヘルスケア】

変化に強い人材の育成プログラム実施

GEヘルスケア・ジャパン(社長=多田荘一郎氏、東京都日野市)は、不透明な時代に活躍できる人材の育成を目的に「越境学習」のグローバル展開を開始した。国内に加えて諸外国での学習を通じて日本人社員向けのトレーニングのさらなる拡充を図ると同時に、日本で培われた人材の強みを世界に発信していく。

従来から同社は社員教育の一環として「越境体験」の重要性に着目し、業種や規模も異なる他社に出向する「社外留職」や、社員の意思で他部署へ異動する「渡り鳥プログラム」、産学連携を通じた人材交流などを進めてきた。

また、同社は1月の分社化を経て独立上場企業となったが、それと同時に、越境体験をインターナショナルな枠組みで実践する独自の人材育成・トレーニングプログラム(SynerGE)の提供を開始した。

同プログラムは日本の社員を含むインターコンチネンタル地域(インド、韓国、アセアン諸国、オーストラリア、ニュージーランド、南米)の社員を対象に、短中期間(1週間~3か月、場合によっては半年)にわたり社員が希望する国で実施できる。

第1回目はインターコンチネンタル地域合計で11の配属先が公開され、当初の予想を上回る113名超の社員が応募し、最終的に32名の受け入れが決定した。日本では2つの配属先にブラジル、インドネシア、インド、タイから5名の受け入れが決まった。

2月14日から24日にかけて来日したエンジニアは、日本のサービスエンジニアと日本の現場に同行し、質の高いサービスの提供を実体験し、その手法やマインドセットについて学んだ。

参加したブラジルのサミュエル・ヴィレラ氏は「顧客のニーズを的確に把握し、それを超えるサービスの提供を常に考え、実装していく日本の社員のマインドと日々の努力には学ぶものが多くあった。顧客のニーズや想いは多様で、その多様性に触れることで、これまでにないアイデアやインスピレーションを得ることができ、これが新たな価値の創造につながることを実感した」とコメントしている。