再生・細胞医療製品分野に参入【日本精工】
サイフューズと新技術開発で協創
日本精工(社長=市井明俊氏、東京都品川区、NSK)は、サイフューズ(社長=秋枝静香氏、東京都港区)と再生・細胞医療製品分野の新技術開発で協創する。
再生医療はこれまで根治が難しかった疾患への治療が期待されており、市場も急速に拡大している。サイフューズは細胞のみでさまざまな立体造形を可能とする独自のバイオ3Dプリンティング技術を活用し、神経導管や人工血管、骨軟骨などの再生医療に用いる製品の開発に取り組んでいる。
協創により、サイフューズの3D細胞製品の開発に、NSKがこれまで培ってきたメカトロ技術や精密位置決め技術などを活用し、開発を加速させ、実用化を目指す。
NSKは1916年に日本で最初の軸受(ベアリング)を生産して以来、100年にわたり、軸受や自動車部品、精機製品などのさまざまな革新的な製品を生産している。1960年代初頭から海外進出し、現在では30か国以上に拠点を設けている。軸受の分野で世界第3位のジェアを誇る。