『手術用ナビゲーションシステム』【日本ストライカー】
脊椎疾患分野を皮切りに順次発売

日本ストライカー(社長=水澤聡氏、東京都文京区)は、薬事承認を受けた次世代型の手術用ナビゲーションシステム「QGuidance(キューガイダンス)プラットフォーム」を、1月から脊椎疾患分野を皮切りに販売を開始する。
手術用ナビゲーションシステムは、手術中に術野内の手術器具やインプラントの位置を検出し3次元的に把握するための医療機器と専用アプリケーションで構成している。
キューガイダンスプラットフォームは疾患領域ごとに対応するアプリケーションが用意され、今回、承認取得した脊椎疾患領域では「Spine Guidance Software(スパイン・ガイダンス・ソフトウェア)」のもとで手術が行われる。
脊椎手術における位置情報の検出には光学式センサーカメラを使用し、従来から同社のナビゲーションシステムに搭載してきたアクティブ型に加えて、執刀医が持つトラッカーの軽量化が期待できるパッシブ型にも対応する。
また、2台のコンピューターシステムにより、多くの視覚情報を迅速に処理でき、32㌅のタッチモニターを標準装備しているので、操作性も向上させた。
日本ストライカーは2022年4月に手術室内で使用できる可動式CT装置「AiroモバイルCT」を発売し、画像診断装置分野に参入。術中に撮影したCT撮影データは、スパイン・ガイダンス・ソフトウェアと自動的に同期され、キューガイダンスプラットフォームが検出する患者の解剖学的特徴と位置合わせができる。
この位置情報がモニター上に3D表示されることで、微細な計画が求められる脊椎手術でも、執刀医に充実した画像情報と高度なコンピューター支援を提供し、複雑な臨床上の決定に貢献する。