年頭所感

令和5年年頭のご挨拶【日本医療用縫合糸協会(日縫協)会長・中島 孝夫】

中島会長

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

本年も皆様方のご指導、ご協力を賜りたく、何卒、宜しくお願い申し上げます。

昨年、最も残念なことは、2月にロシアがウクライナに軍事侵攻したことであり、大変な驚きを感じました。世界が核軍縮で平和に向かおうとしている21世紀の今、核保有国であるロシアが他国へ軍事侵攻をした事に大変ショックを覚えました。しかも前月の1月には核拡散防止条約(NPT)が核の保有を認めたアメリカ、フランス、イギリス、中国、ロシアの5か国で、核軍縮の推進に向けた共同声明を発表したばかりでしたのに、世界が軍拡の道を選択していくのではないか、という事を大変に懸念致しております。

どうか平和な一年であって欲しいものです。

さて、本年は「卯年」ですが、十干が「癸(みずのと)」、十二支が「卯」の年にあたるので、干支は「癸卯(みずのとう)」になります。「癸」は「ものごとの終わりと始まりを意味し、これまでの努力が花開き、実り始めること」と言われています。「卯」は「門が開いている様子を連想させることから、冬の門が開き飛び出る」という意味があるそうです。そのため「癸卯」は厳しい冬を超えて、卯は跳ねるだけに飛躍する縁起の良い年とされているようです。

約3年間、コロナ禍で耐えてきたことを糧として、新しい飛躍の年にしたいものです。本年こそ良い年になることを願って止みません。

当協会は手術用の縫合糸及び縫合針を中心に扱う企業が集まる団体であり、医療においてなくてはならない団体です。

医薬品医療機器等法に関連する通知等、有益な情報を、会員企業に周知することが重要であり、小回りの利く対応を継続していきたいと思います。

また、本年より、診療報酬改定講習会については、改定年に開催する事と致しました。

いずれにしましても当協会は、会員企業への情報発信が主な業務となりますが、外部に向けては、関係団体と協力し、医療機器法の早期制定に貢献できるよう努力致します。

中小医療機器産業にとっては、スピードが命です。医療従事者の皆様や患者様のためにも新製品をいち早く市場に出したいと願う企業の念いを前進させて行こうと思います。

最後に、新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束を願い、皆様のこの1年のご健勝とご多幸を心よりお祈り申し上げ、また、当協会へのご指導とご鞭撻を心より、重ねて、お願い申し上げて、新春のご挨拶に代えさせていただきます。