企業活動

心電計付き血圧計で健康啓発事業【オムロン】

大分県佐伯市で心房細動の早期発見へ

健康啓発事業で使用する「心電計付き上腕式
血圧計HCR―7800T」

オムロンヘルスケア(社長=荻野勲氏、京都府向日市)の心電計付き上腕式血圧計を用いた受診勧奨モデルが大分県薬剤師会(会長=安東哲也氏)と佐伯市薬剤師会(会長=脇田佳幸氏)連携のもと「来局者に向けた家庭用心電計を用いた健康啓発事業」として大分県佐伯市で開始した。2023年3月までに、佐伯市薬剤師会に加盟する薬局18店舗で実施を予定している。

同事業は心原生脳梗塞の要因といわれる心房細動の早期発見と治療介入を目的とした取り組み。地域住民が処方箋調剤などで来局した際に、本人の希望に応じて薬局に設置しているオムロンの心電計付き上腕式血圧計で心電図記録を行い、心房細動の可能性を確認する。

年齢や既往歴などから心房細動の可能性が高いと思われる場合は薬局から心電図記録を案内する。心電図データから心房細動の可能性を確認した場合は、薬剤師が受診勧奨を行い本人同意の元、トレーシングレポートを作成する。また、疾病リスクの理解促進を目的に啓発活動も行う。

同事業で使用するオムロンの心電計付き上腕式血圧計「HCR―7800T」は、血圧測定と一緒に心電図の記録が可能。スマートフォンアプリ「オムロンコネクト」で心電図波形を解析、心房細動の可能性を知らせる。記録結果の保存や、PDFなどで結果を出力できる。

佐伯市の脳血管疾患の有病率および国保被保険者のレセプト件数は県平均を上回っており、さらなる地域住民の健康増進のための取り組みを強化する。