技術・製品

再製造単回使用医療機器 発売【日本ストライカー】

「再製造心腔内超音波カテーテル」

「再製造心腔内超音波カテーテルV」

日本ストライカー(社長=水澤聡氏、東京都文京区)は、同社として国内2製品目の再製造単回使用医療機器(R―SUD)となる「再製造心腔内超音波カテーテルV」を発売した。

同製品は先端部に超音波を送受信するトランスデューサを内蔵し、心臓などの構造および血流の画像化を行うための医療機器。

同社では2020年4月から国内初のR―SUDとなる再製造ループ電極カテーテルを発売しており、同製品が加わることで心臓外科領域でのR―SUD浸透を足掛かりに、今後数年かけて他の領域への拡大を目指す。

現在、世界的な原材料高騰や原材料不足の影響もあり、環境保全への社会的責任に関心が高まる中、R―SUDはサステイナブルな医療機器として医療廃棄物の削減による環境保全への貢献や、医療機器に関連するコストおよび医療廃棄物の処理費用の削減など、医療費の効率化への貢献も期待されている。

【再製造単回使用医療機器(R―SUD)について】
使用済みの単回使用医療機器(1回限り使用できることとされている医療機器)を医療機器製造販売業者が、その責任のもとで適切に収集し、分解、洗浄、部品交換、再組立て、滅菌などの処理を行い、リバースエンジニアリングの技術を用いて、再び使用できるようにした医療機器。欧米では2000年以降、厳しい安全基準を定め、再製造が行われてきた。日本では医療の安全性向上を目的に法整備が行われ、20年に国内初のR―SUDが発売された。