企業活動

伊ソフトウェア社を買収【日本光電】

医療機器のアラーム情報管理を強化

日本光電工業(社長=荻野博一氏、東京都新宿区)は、イタリアの医用電子機器用ソフトウェアの開発・販売を手がけるソフトウェアチーム社(ミラノ)の株式100%を取得し、買収した。

ソフトウェアチーム社は、欧州の臨床現場に根差した専門的かつ豊富な知識を有しており、生体情報モニタや人工呼吸器などの医療機器から取得したアラーム情報を医療従事者が持つスマートフォンなどへ転送するソフトウェアの開発・販売を行っている。

日本光電は中期経営計画の中で、デジタルヘルスソリューション(DHS)を新規事業と位置付け、患者アウトカムと医療経済性の向上に貢献するソリューションの創出に取り組んでいる。

今回、日本光電のDHS構想とソフトウェアチーム社のソフトウェアに高い親和性があることや、デジタルヘルスケア実現の要求が高まっている欧州などの生体情報モニタ市場でのシェア拡大が期待できることから株式取得の合意に至った。

ソフトウェアチーム社が開発したソフトウェアは、日本光電の生体情報モニタに加え、人工呼吸器や輸液ポンプ、保育器などの医療機器から取得したアラーム情報を管理することが可能となる。医療現場におけるアラームの見逃しを減らすとともに、患者への迅速、適切な処置を促すことで、医療の質向上を目指す。