熊本大と医工融合で連携協定【GEヘルスケア】
革新的医療技術の社会実装を目指す
GEヘルスケア・ジャパン(社長兼CEO=多田荘一郎氏、東京都日野市)と熊本大学(学長=小川久雄氏、熊本県熊本市)は、医工融合により地域課題や臨床ニーズを充足する革新的医療技術の社会実装を目指して、包括的連携協定を締結した。
包括的連携協定では熊本大学医学部の有する地域医療の知見と、同大工学部や先端科学研究部の医療課題に取り組む研究実績や人材を活用し、GEヘルスケアとの医工連携を通じて、新技術のアイデア創出を促進し、臨床的に意義があり安全でコスト効率的な革新的医療技術の実装に取り組んでいく。
また、熊本県内には半導体関連企業が進出してきていることから、包括的連携協定の枠組みを活かし、医学的、工学的、ビジネス的な見地から連携を行うことで、複数の分野にまたがるプロジェクトから生まれるイノベーションを熊本で創出、実装し、全国さらに海外でも活用されるよう、医工連携の取り組みを加速させる。
連携協定にあたり、熊本大学の小川学長は「超高齢化・少子化をはじめとした様々な地域課題は、熊本県でも深刻であり、協定締結により、これらの地域課題などの解決に向けた連携推進のための枠組みをつくり、健康寿命の延伸を目指して、医療や健康づくりに関わる研究、人材育成、地域連携などについて相互に協力し、地域社会の発展に取り組んでいきたい」とコメントしている。
一方、GEヘルスケア・ジャパンの多田社長は「高齢化、労働人口の減少による過疎化、医師の偏在や不足などは、熊本県を含む各地方で課題となっている。連携を通じて実施するプロジェクトの成果は、熊本県のみならず様々な地域でも活用いただけると確信している。医学的な観点だけでなく、工学的な知見と融合することで新たな医療技術の構築・実装を熊本県からリードし、日本各地に広めていきたい」と述べている。