最新アプリで業務効率化【シーメンスヘルスケア】
万能型SPECT/CT 装置の最上位機種上市
シーメンスヘルスケア(社長=森秀顕氏、東京都品川区)は、SPECT/CT装置の最上位機種となる「Symbia Pro.specta(シンビアプロスペクタ)」を発売した。シンビアシリーズで培った技術を継承しつつ、最新のアプリケーションを搭載し、さらなる業務効率化を実現した。
近年、核医学分野でSPECTとCTの融合画像を必要とする検査の増加や、放射性医薬品を用いてがんを治療するRI(放射性同位元素)内用療法への注目の高まりにより、SPECT/CT装置が検査に使われる割合が増加している。
今回、発売したシンビアプロスペクタは、直感的で簡便な操作を可能にするアプリケーション「マイイグザム・コンパニオン」を搭載し、検査のセットアップや、被検者のポジショニングから画像の収集、画像再構成、画像処理までの各プロセスにおいて、操作者を導き、迅速かつ容易に一貫した検査結果を提供する。
様々な新しい撮像技術・画像再構成技術が搭載され、1台であらゆる検査に対応する。腫瘍領域では動きによる画像のボケを1クリックで自動補正する機能や、SPECT画像から最大8方向の仮想平面画像を自動的に生成する機能が採用されている。
頭部領域では検出器が肩に接触することを避けることで画像から小脳が欠けてしまう課題に対し、検出器回転半径を大きくしながらも感度を向上させることにより、分解能を低減させない機能と、CT撮影を行わずSPECT画像から減弱マップを作成する機能を備えた。
循環器領域では胸郭の動きをモニタするためデバイス不要で呼吸性変動を抑制する機能に加え、不整脈患者における収集カウントのロスを少なくするため、データ収集後に検査中の心拍に応じた画像再構成ができる機能を搭載した。
また、CTは画像化に寄与しないX線の低エネルギー成分を大幅にカットできるため、一般的な胸部レントゲン検査と同等レベルの低線量での撮影が可能になる。