子会社間で吸収合併へ【テルモ】
機動力の強化と生産性を拡大
テルモ(社長=佐藤慎次郎氏、東京都渋谷区)は、2022年10月1日付けで、100%子会社のテルモ山口(山口県山口市)を存続会社として、同じく100%子会社のテルモ山口D&Dを吸収合併する。
テルモ山口は11年に設立されたテルモグループの生産拠点。主にガイドワイヤーなどの心臓血管カンパニーTIS事業製品と、メディカルケアソリューションズカンパニーファーマシューティカルソリューション事業が展開する無菌充填製法によるプレフィルドシリンジ(薬剤充填済みシリンジ)の製造、医療機器と医薬品を組み合わせたドラッグアンドデバイス製品の開発受託製造(CDMO)を手がけている。
一方、テルモ山口D&Dは15年に設立し、以後、プレフィルドシリンジの製造とCDMOを行ってきた。
近年、急速に変化する医療環境の中、新技術の探索や供給体制の進化が求められる。このような時代背景を踏まえ、テルモはより一層の機動力の強化を図り、医療現場が抱える課題に応え続けるため、両社の統合を決定した。
また、生産拡大にともない、26年にかけて約1200人まで人員を増員する。