「ベトナム新工場」完成【カネカ】
医療用カテーテルの生産能力3倍に
カネカ(社長=田中稔氏、東京都港区)は、グループ会社のカネカメディカルベトナム(社長=高橋幸喜氏、ビンズン省)が、ベトナムに新工場=写真=を完成させ、医療用カテーテルの生産能力を3倍に増強した。投資額は約10億円。
これまでカネカでは心臓・末梢血管疾患や脳血管疾患の治療デバイスである血管内治療用カテーテルや、消化管がんの治療に用いる消化器用医療機器、不整脈検査用の電極カテーテルなどを、日本とベトナムで生産してきた。
カネカでは今回の工場新設により、グローバルに伸張する需要に応えていく。
先進国を中心に高齢化が進展し、三大疾病(心疾患、脳疾患、がん)の患者数が増加しており、医療用カテーテルを用いた手術は、患者に負担が少ない低侵襲な治療法なため、グローバルに市場が拡大している。