技術・製品

乳幼児の頭蓋形状を矯正【グンゼ】

変形矯正ヘルメット「リモベビー」開発

乳幼児向け頭の変形矯正ヘルメット「リモベビー」

グンゼ(社長=佐口敏康氏、大阪市北区)は、乳幼児向け頭の変形矯正ヘルメット「リモベビー」を開発した。薬事承認については子会社のメディカルユーアンドエイ(社長=松田晶二郎氏、大阪市北区)が取得した。この分野の製品は従来から海外製品が多く、今回の国産化により、国内医療従事者の要望にきめ細かく対応し、短納期、高品質な製品を提供していく。

赤ちゃんの向き癖や寝かせ方により、頭部に圧力がかかり、頭部の変形した状態を変形性斜頭・変形性短頭という。生後20週ごろまでの頭部の成長が著しい時期に、向き癖などにより頭部の一部にかたよって力がかかることで起こる。

リモベビーによる治療は、健常な頭蓋骨に圧迫を加えることなく、平坦部の完全な除圧により、この部分の発育を促す。3Dスキャナーなどを使用してデータを取得し、赤ちゃん1人ひとりの頭にあったヘルメットが作成される。治療は平均5か月程度で、赤ちゃんは昼夜問わず1日23時間着用する。