技術・製品

両端針付き人工靭帯「Mブレード」発売【日本ストライカー】

秋山製作所、大阪大学と共同開発

両端針付き人工靭帯「Mブレード」

日本ストライカー(社長=水澤聡氏、東京都文京区)は、秋山製作所(社長=中島孝夫氏、東京都文京区)と大阪大学大学院医学系研究科の中田研教授らと共同開発した、膝関節内にある半月板の修復手術に使われる両端針付き人工靭帯「Mブレード」を発売した。

Mブレードは幅1.5㌢㍍、長さ50㌢㍍の超高分子量ポリエチレン製テープの両端に、長さ6㌢㍍のステンレス製の針が付属する両端針付き人工靭帯。半月板の中節・後節の断裂部を修復するために関節内から関節外に向けて縫合針を挿入する「Inside  Out法」に対応する人工靭帯として保険適用された。

従来は縫合糸付き針を断裂部に何重にも通すことで縫い閉じていた症例に、Mブレードを使用することで半月板と、半月板に付着する冠状靭帯をまとめてテープ状の人工靭帯で面的に押さえることができ、患部を強力に固定させることが可能となる。

また、針を通す回数を減らすことにより手術時間を短縮するとともに、縫合糸による半月板損傷や神経損傷などの合併症を低減することも期待できる。

Mブレードは秋山製作所が製造元、日本ストライカーが販売元を担う。