業界団体

重点課題に対応して事業推進【医器販協】

定時代議員会での審議の模様

「第24回定時代議員会」を開催

日本医療機器販売業協会(会長=浅若博敬氏、医器販協)は、6月21日㈫午後2時から、東京・大手町の東京會舘LEVEL21で「第24回定時代議員会」を開催した。代議員会では2021年度事業・決算報告などを決議したあと、報告事項として22年度事業計画・予算が報告された。

浅若会長

総会は小西賢三副会長の「開会の辞」を受け、あいさつに立った浅若会長はコロナ禍やウクライナ紛争、資材の高騰など、世の中の厳しい状況下を憂慮し「今後、コロナ禍が収束し、ウクライナ紛争も終結し、世の中が落ち着いたあと、医療機器販売業界にどのような風が吹いてくるのかを考えると、かなり厳しいアゲインストの風が吹いてくると思われる。そのような状況下において、われわれは原点に立ち返り、医療機器の安定供給を徹底してやることが何よりも大切だと思う。われわれの使命を果たすことが大事になる」と呼びかけ、会員間の一層の団結を呼びかけた。

このあと、齋藤匡人専務理事が「代議員総数218名中、出席47名、委任状提出165名」と代議員会の成立を告げ、浅若会長を議長に議案の審議に入った。

議案は2021年度事業・決算・監査報告や、団体会員および企業会員の会費規程の制定、理事の選任――の4件。いずれの議案とも原案通り承認、可決した。次いで、報告事項として22年度事業計画・予算が報告された。

このうち、理事の選任では理事2名の欠員が出たため、新たに佐藤一氏(オーリンク)と伊達純一氏(ダテ・メディカルサービス)を理事に選任した。

また、22年度事業計画では、重点課題として11項目(下記参照)を掲げ、組織内の部会や委員会、研究会などで着実に取り組んでいく。その上で厚生労働省や日本医療機器産業連合会などと協力、連携し、必要に応じ提言も行いながら業界の発展を目指していく。

【医器販協の重点11課題】
①医療機器販売業の地位向上
②医療機器の流通の諸問題に対する具体的対策
③医療業界のICT化に向けての対応および推進
④DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応など考慮した継続的研修の実施
⑤大規模災害、感染症発生対策および緊急時の供給体制確保の検討
⑥医薬品医療機器等法への対応
⑦価格調査、調整幅および価格改定の毎年実施問題への対応
⑧企業倫理行動指針の遵守
⑨医療機器業公正競争規約の遵守
⑩医器販協組織のあり方の検討
⑪公平性を確保した会費の見直し

総会終了後は、表彰式が行われ、長年にわたり役員や委員会委員を務め、医器販協の発展、運営に貢献した14名(下記参照)を表彰した。

【表彰者(敬称略)】
▽末石 藏八(キシヤ)
▽鶴田 邦雄(元ノバメディカル)
▽半田 隆彦(元エア・ウォーター・リンク)
▽前田 雅英(ジーエムメディカル)
▽佐野 康彦(佐野器械)
▽大場 一彦(元岡崎医療)
▽五嶋 規夫(やよい)
▽手島 禎弘(元クロスウィルメディカル)
▽西崎 政男(ムトウ)
▽伊藤  豊(協和医科器械)
▽長田 浩之(竹山)
▽林  孝治(ミタス)
▽戸澤  準(元メディコ)
▽権瓶 健市(サンセイ医機)