技術・製品

糖尿病の自己管理可能に【テルモ】

持続グルコースモニタの使用目的変更

「Dexcom  G6 CGMシステム」

テルモ(社長=佐藤慎次郎氏、東京都渋谷区)は、日本での独占販売権を有している「Dexcom(デスクコム) G6 CGMシステム」の『使用目的または効果』にかかる製造販売承認事項の一部変更承認を取得した。

これまで同システムは、血糖自己測定を代替えするものではなく、補助することを使用目的としていたが、承認取得により同システムの測定値に基づいて日々の自己管理が可能になる。このような承認取得をしているリアルタイム持続グルコースモニタシステムは同システムが日本で唯一となる。

同システムは米国デスクコム社(カリフォルニア州)が開発・製造する。テルモでは2021年から日本の医療機関向けに販売している。

糖尿病患者の腹部などにセンサーを貼り付け、皮下の間質液中のグルコース濃度を連続的に測定する。測定値は5分おきに自動的にモニターまたは専用アプリをインストールしたスマートフォンに送信され、グルコース濃度の数値変動が線状のグラフとして常時確認できる。

また、グルコース濃度が設定した目標範囲外になったことを通知する機能に加え、低血糖の可能性を予測してアラートを出す機能も有している。