新理事長に長谷川氏就任【東科協】
「通常総会」で事業計画・予算を決議
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東京科学機器協会(理事長=矢澤英人氏、東京都中央区、東科協)は、5月26日㈭午後3時20分から、東京都台東区の上野精養軒で「第77回通常総会」を開催した。総会では6期12年間にわたり、理事長を務めた矢澤理事長が退任し、長谷川壽一副理事長が新理事長に就任した。
総会開会にあたり、あいさつに立った矢澤理事長は「3年ぶりとなるリアル参加の総会を開催し、皆さまと一堂に会することができ、大変うれしく思う。コロナ禍における協会事業は中止や変更を余儀なくされたが、感染対策を講じてのJASIS(科学・分析システム&ソリューション展)の開催や、科学・分析機器総覧の刊行などを実施した」とし、コロナ禍でも会員企業へのマーケティングの実践と、研究者への便宜にも寄与しことを報告した。
コロナ禍でのオンライン事業が好評
コロナ禍に行った会員満足度要望事項調査アンケートの結果にふれては「オンライン事業の開催を望む多数の意見を受け、オンラインでの各種セミナーや研修会を実施し、全国から多くの方にご参加いただいた。また、コロナ禍で懇親イベントは中止となったが、オンラインの英会話教室や日本酒講座、ワイン講座は好評で、小さいながらも会員間の交流の場を設けることができた」と述べた。
今総会を持って理事長職を退任することについては「2000年に理事、10年に理事長に就任し、長きにわた
り協会活動に携わってきた。その間、JASISの開催や、科学分析総覧の発刊、当協会の法人化など数々の大きな変革がありましたが、会員の皆さまに支えていただき理事長職を継続し、20年春の叙勲で旭日小授章を拝受しました。これも会員の皆さまのご支援のたまものです」と述べ、感謝の意を表明した。
このあと、矢澤理事長が議長となり、岡田康弘事務局長が「会員総数328名中、出席99名、委任状提出180名」と総会成立を告げ、議事の審議に入った。
重点事業のJASISと総覧を推進
議事は21年度事業・収支決算報告、22年度事業計画・収支予算、定款改定、任期満了に伴う役員改選――で、それぞれ担当役員が報告、説明を行い、いずれの議事とも原案通り承認、可決した。
このうち、22年度事業計画では、重点事業として、日本科学機器協会と日本分析機器工業会が共同主催する「JASIS2022」(9月7~9日、幕張メッセ国際展示場)、「JASIS関西2023」(23年2月1~3日、グランキューブ大阪)や、「科学・分析機器総覧2023」の発行に協力し、実務運営に携わる。
そのほかの事業計画としては、⑴機関誌の発行⑵ホームページ活用による会員への情報提供⑶各種研修会、セミナーの開催⑷実勢景況調査の実施⑸海外展示会への出展、視察⑹各種会員交流事業の開催⑺各種部会活動の支援――などの事業を決定した。
また、定款改定では今後起こりうる自然災害やパンデミックなど不測な事態に備え、理事長1名に依存しない体制を構築するため、理事長1名と副理事長のうち1名が代表理事となる体制に定款を変更した。
会員企業の成長を支援
メリットを実感できる団体へ
一方、役員の改選は選挙により、新理事20名を選出。新理事らは別室で「第1回理事会」を開き、互選により、理事長に長谷川壽一氏(代表理事)、副理事長に入江一光氏(代表理事)、柴田眞利氏がそれぞれ就任した。
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理事長就任にあたり、長谷川理事長は「当協会のミッションは会員企業の健全な成長を支援し、日本の科学機器業界の発展に役立ち、日本の科学技術および経済発展に貢献することで、これが研究支援産業と言われる所以だと思う。会員企業へのアンケートでは会員として1番メリットを感じることが『会員間の交流・人脈作り』で、2番目が『協会会員としてのステータス』、3番目が『展示会、総覧による販路拡大』となっている」と述べ、今後も会員が望む事業を推進していくことを表明した。
また「当協会は3年後に80周年を迎えるが、この20年間、協会環境も外部環境も大きく変化している。これからも環境は変化していくが、本日、選任された役員と事務局の皆さまと共に、新しい時代に適合し、そして会員と社会に貢献できる協会を目指して努力していきたい」と語り、会員への理解と支援を求めた。
東京科学機器協会2022・23年度役員
■理 事 長
長谷川壽一(英弘精機)=代表理事
■副理事長
入江 一光(入江)=代表理事
柴田 眞利(柴田科学)
■財務理事
下平 克彦(田中科学機器製作)
増田 太郎(トーマス科学器械)
■専務理事
梅垣 喜通(東京科学機器協会)
■理 事
竹田 拓人(竹田理化工業)
高橋 秀雄(池田理化)
富山 裕明(富山科学工業)
平田 紀行(島津サイエンス東日本)
大川 昌男(堀場製作所)
西岡 光利(佐竹マルチミクス)
福島 亮(フクシマガリレイ)
谷尾 俊昭(日本理化学器械)
野村 篤史(新東科学)
三田村義崇(日本計量器工業)
浦 明子(相馬光学)
大舘 洋一(ダルトン)
金谷幸一郎(堀場アドバンスドテクノ)
白井 一夫(東京硝子器械)
中井 泉(島津理化)
■監 事
栗田 宣義(日本フリーザー)
髙橋 正行(税理士)
土井 将司(フロン工業)
■相 談 役
入江 照四(入江)
矢澤 英人(ダルトン)
関谷 幸弘(関谷理化)
杉山雄之介(スギヤマゲン)
荻田 隆久(東京スクリーン)
木崎 民生(池田理化)
佐藤 紀一(佐藤真空)