企業活動

手術室のDX化を推進【丸紅、OPE×PARK、BNV、デンソー】

医師向け教育プラットフォーム事業参画

左からBNVの橋爪克弥執行役員、OPE×PARKの本田泰教社長、丸紅の阿部達也執行役員、デンソーの奥田英樹まちづくり企画室担当部長

丸紅(社長=柿木真澄氏)とOPE×PARK(社長=本田泰教氏)、Beyond Next Ventures(社長=伊藤毅氏、BNV)、デンソー(社長=有馬浩二氏)は、デンソーとBNVが共同で設立したOPE×PARKに、丸紅とBNVが共に出資し、手術室のデジタルトランスフォーメーション(DX)化と、手術記録映像を活用した医師向け教育プラットフォーム事業へ参画することで合意した。

OPE×PARKはデンソーが日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受け、開発した手術情報融合プラットフォーム「OPeLiNK」を活用し、2019年にBNVの支援を得て設立された。

OPeLiNKは手術室内の各機器の出力情報を、デバイスに関わらず同じフォーマットで提供する情報融合プラットフォーム。蓄積された機器・生体情報を抽出することで、執刀医の判断につながる情報が可視化され、手術室の外では学習が困難だった高度な暗黙知を共有できる。

OPE×PARKはいつでも・どこでも最先端の手術を学習できる教育コンテンツの配信が可能で、医師教育のDX化を推進しているほか、手術映像やOPeLiNK取得データをリアルタイムに伝送し、専門医が遠隔地から現場の執刀医へ診断・手術の助言やアドバイスを行うなど、病院のDX化に向けた取り組みを実施しており、国内外の医療の質向上に貢献している。

丸紅は同事業への出資参画を行い、これまで培ってきたDX化支援・推進、クラウドをはじめとするIT分野支援に関するノウハウを活用し、その他事業との連携を図りながら、OPE×PARKの提供サービスを拡充し、手術室・医師教育から病院のDX化へと事業領域を拡大していく。

BNVはOPE×PARKの創業後の成長支援に携わり、BNVが提供するアクセラレーションプログラム「BRAVE」を通じて、初期段階の事業戦略・事業計画の作成や経営チームの構築支援などを行ってきた。

今後、4社は連携してヘルスケア業界のDX化を推進し、医療の質向上に貢献していく。