企業活動

リモハブを子会社化【エア・ウォーター】

遠隔・在宅医療リハビリ分野に参入

エア・ウォーター(社長=豊田喜久夫氏、大阪市中央区)は、心疾患の遠隔・在宅医療リハビリシステムを開発するリモハブ(社長=谷口達典氏、大阪府吹田市)を買収し、子会社化した。リモハブの株主であるベンチャーキャピタルなどから譲り受けるとともに、リモハブが実施する第三者割当増資の引き受けにより、同社発行済株式総数の63.2%を取得した。

リモハブは循環器専門医で社長の谷口氏が、医療機器開発人材プログラム「ジャパン・バイオデザインプログラム」におけるニーズ発掘を契機に、2017年に創業したスタートアップ企業。遠隔モニタリングにより、心疾患患者に対するリハビリ療法を在宅で行う「オンライン管理型心臓リハビリシステム」を開発中で、2024年度の実用化をめざし現在、医師主導治験を進めている。

今回の買収により、エア・ウォーターは遠隔通信技術を活用したリハビリ領域に参入し、在宅医療事業の拡大を推進していく。

心臓リハビリテーションは再発リスクや再入院率が低下するなどの効果が認められる一方で、社会的な認知不足のほか、仕事の都合や病院が遠いなどの事情により、通院での実施・継続率は低いことが現状で課題となっている。