医工連携

アーム付きサービスロボット実証実験【藤田医大、川崎重工】

医療従事者の負担軽減、業務効率化へ

アームを使いエレベータに乗り降りができる

藤田医科大学(学長=湯澤由紀夫氏、愛知県豊明市)と川崎重工業(社長=橋本康彦氏、東京都港区)は、医療従事者の負担軽減や業務効率化による、質の高い医療の持続的提供の実現に向け、藤田医科大学病院でアーム付きサービスロボットと屋内位置情報サービスを活用した実証実験を実施した。

実証実験では川崎重工のアーム付きサービスロボットが安全・安心を確保しながら、検査室からスタッフステーションまでの検体搬送業務の代替や、スタッフが少ない夜間病棟の見回りを行い、カメラ機能で患者の状態変化の有無を確認し、異常時にはスタッフステーションにアラームを出す見守り機能の検証を行い、実現可能であることを確認した。

アーム付きサービスロボットは代替可能な業務が多岐にわたり、将来的にはインフラ(エレベーター・ICカード)との連携だけでなく、アームでモノをつかみ・運び・わたすなどのアーム特有の機能の活用ができる。

両者は今回の実証実験を通じて、それぞれの知見を活かし、医療現場における労働力不足の解消や医療従事者の負担軽減、新型コロナウイルスの感染防止対策など課題解決に貢献していく。

今後はアーム付きサービスロボットによる病院内作業と病院側システムとの連携の検証を行い、2022年度内に藤田医科大学病院への導入をめざす。