救急隊の感染リスク軽減【ハイビックス】
柔らかく軽く畳めるシールドを開発
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ビニール製品メーカーのハイビックス(社長=高井順子氏、岐阜県瑞穂市)と岡山大学病院救命救急科の研究グループは、新型コロナウイルス感染症患者の救急搬送用シールドを共同開発した。全国の消防機関を中心に日本船舶薬品を総代理店として販売を開始した。
開発した製品は柔らかく軽い素材を使ったエア式で軽量のため、救急車内で簡単に組み立てられる。天面(患者の頭側)は患者を観察しやすいように角度をつけており、吸引コネクタを接続できるポートも備えている。
側面は手技窓やカーテンシートを備え、気道確保などの手技の際もシールドが邪魔にならずに使用できる。また、患者の容体に応じ仰臥位や半坐位での使用も可能だ。
コロナ禍で、救命救急の最前線にいる救急隊は常に感染のリスクがあり、患者からの飛沫やエアロゾル感染を軽減させることが重要となっている。従来からあるボックスタイプのウイルスシールドは、硬く重いため、救急車内には設置が困難などの課題があった。