企業活動

デンマーク社を子会社化【キヤノンメディカルシステムズ】

グローバル市場でX線事業を強化

キヤノンメディカルシステムズ(社長=瀧口登志夫氏、栃木県大田原市)は、X線診断装置の開発製造を手がけるデンマークのNORDISK RONTGEN TEKNIK(ノルディスクレントゲンテクニック、NRT社)の株式を取得する契約を結び、必要な承認手続きを経て買収し、子会社化した。

今回の買収により、キヤノンメディカルはNRT社の多目的X線透視装置と高級X線一般撮影装置の開発製造に関する技術や、欧州の機器開発製造拠点のほか、欧州顧客に密着したニーズ把握、医療法規対応ノウハウなどを取得する。

NRT社は前身会社の事業着手から45年の歴史を有する。従業員数は約40名。高級セグメントに特化した製品ラインアップに強みを持ち、欧州主要国を中心に事業を展開している。キヤノンメディカルは当面、NRT社の社名変更は行わず、NRTブランドを維持する。

今後、キヤノンメディカルでは欧米を中心とした海外市場にNRT社の製品を提供し、将来的にはNRT社の技術を取り入れた革新的な高級X線機器を開発し、グローバルに製品を提供していく。

NRT社のCEO・Mogens Ravn氏は「キヤノングループの一員となり、当社の高い技術をグローバルな市場に提供することで、世界の医療に貢献できることを楽しみにしている」と語っている。

キヤノンメディカルの瀧口社長は「NRT社の高級セグメントを当社のラインアップに加えることで、顧客にこれまでにない魅力的な製品を提供できる。将来的にはNRT社の高い技術力とのシナジーを発揮してキヤノンX線装置にさらなる価値をもたらすものと期待している」とコメントしている。