「ヘルスケアモビリティ」開発【フィリップス】
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インターネット利用の困難な患者向けに
フィリップス・ジャパン(社長=堤浩幸氏、東京都港区)と公平病院(病院長=公平誠氏、埼玉県戸田市)は、慢性疾患患者や移動制限のある高齢者に対する定期的な疾病管理のため、オンライン診療をサポートする新しいヘルスケアモビリティを共同開発し、運用を開始した。看護師がヘルスケアモビリティで患者宅を訪問し、オンラインで病院にいる医師とつなぐことで、患者は診療を受けることができる。
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現在、オンライン診療へのニーズは拡大しているものの、インターネットやスマートフォンの利用が難しい高齢者も多くいるため普及には時間を要している。これに対応するため、フィリップスと公平病院はヘルスケアモビリティを開発した。
ヘルスケアモビリティは看護師が運転しやすいようにファミリーカーサイズの車両を採用し利便性を高めた。遠隔聴診器や看護師の視線を医師が遠隔で確認できるウェアラブルカメラを導入し、より対面での診療に近づける工夫を施した。
また、平時だけでなく有事の車両利用が期待されることから、災害時には避難所などでの診療対応も可能にするため、フィリップスのAED「ハートスタートFRx」、生体情報モニタ「インテリビュー」、携帯型超短波診断装置「ルミファイ」なども搭載した。
さらに、給電システムを備えたハイブリッド車にすることで、診療に必要な電源の確保も可能にした。