薬剤溶出型冠動脈ステント「アルチマスターナゴミ」発売【テルモ】
症例ごとに適したデザインを採用
テルモ(社長=佐藤慎次郎氏、東京都渋谷区)は、薬剤溶出型冠動脈ステント(DES)「Ultimaster Nagomi(アルチマスターナゴミ)」を発売した。同製品は日本での上市が世界初となり、来年度以降、順次販売地域を拡大していく。
アルチマスターナゴミは2015年に発売したDES「アルチマスター」と、18年に発売した「アルチマスタータンセイ」の基本デザインや薬剤、ポリマーを継承しつつ、より使い勝手の良い製品ラインアップを展開する。
新たに3種類のステントデザインを採用することで、症例ごとに適した留置と手技の安定性を実現する。例えば径の大きいサイズのステントは、分岐部留置を考慮し、拡張限界ステント径は国内最大となる。
また、分岐部にも圧着しやすいよう、柔軟なステントプラットフォームを導入し、摺動性を高めるために新しい親水性コートを採用することで、これまで以上に病変部へ運びやすくなった。
さらに、44㍉㍍と業界最長の50㍉㍍のステントをラインアップに追加し、長い病変も1つのステントで治療できるようになった。
【「ステント」について】
ステントは血管などの人体の管状部分を管腔内部から広げる医療機器。心臓の周りにある冠動脈を狭窄したり、閉塞したりすることによって起きる狭心症、心筋梗塞などの治療に使用される。