人工肩関節の挿入をサポート【日本ストライカー】
術前計画ソフト専用「PSIガイド」
日本ストライカー(社長=水澤聡氏、東京都文京区)は、肩関節置換手術の際に人工肩関節を適切な角度で挿入支援するピンガイド「PSIガイド」を発売した。
PSIガイドは患部を3Dデータとして立体表示させる術前計画ソフトウェア「Blueprint(ブループリント)」とともに使用する。
PSIガイドは術中に使用されるチタン合金製のピンガイド。3Dプリント技術を用いることで、患者個々の骨の形状データに合わせてオーダーメイドで製作する。
PSIガイドは術中にブループリント術前計画ソフトウェア上で推奨される角度を保ったまま人工肩関節の挿入を支援するため、人工肩関節の設置精度を高め、術後成績の向上と合併症の低減が期待できる。
また、専用の電子カルテも完備することにより、術後も患者ごとの3Dデジタル情報を管理・活用できる。
現在、加齢などを主因とする変形性肩関節症が進行すると人工肩関節への置換が必要になり、日本国内では年間約5000症例の人工肩関節置換術が行われている。その多くは平面的なデータをもとに、医師の経験と判断によって行われているが、可動域を確保し合併症を低減するためには、細かい術前計画とともに適切な位置や角度に人工肩関節を設置することが重要となっている。