X線透視とX線撮影を1台で【島津製作所】
FPD搭載の「X線TVシステム」発売
島津製作所(社長=上田輝久氏、京都市中京区)は、X線透視(動画)とワイヤレスX線撮影(静止画)の両方ができる大視野フラットパネルディテクタ(FPD:平面検出器)を搭載したX線テレビシステム「FLEXAVISION F4(フレクサビジョン エフフォー)」を発売した。
FLEXAVISION F4は従来製品に搭載のFPD(17×14インチ)に比べ、20%大型化(17インチ角)したことで、腎臓から膀胱までを一度に観察する必要がある泌尿器検査など、従来製品では困難だった透視検査もスムーズにできる。
また、FPDがワイヤレスになったことから、本体(透視台)から取り外して、整形分野や立位で行う胸部の一般撮影検査など自在に対応する。
これにより、従来は透視検査室と一般撮影検査室に分かれて行ってきた検査を一部屋で実施することが可能となった。
コンパクト設計により、制御キャビネットも1ユニットで、検査室を広く有効に使えるので、装置の周辺への関連機材の設置や、車いすやストレッチャーでの患者入室も容易にできる。
価格は1システム1億7000万円。同社では、限られたスペースと予算の中で、さまざまな検査を行いたい中小規模の医療施設を中心に販売を展開していく。