企業活動

「エムスリーAI」設立へ【エムスリー、PSP、NOBORI】

医療AIプラットフォーム事業を推進

エムスリー(社長=谷村格氏、東京都港区)と、PSP(社長=八木裕子氏、東京都港区)、NOBORI(社長=依田佳久氏、東京都港区)は、医療AIプラットフォーム事業の推進を目的に、合併会社「エムスリーAI株式会社」(社長=杉原賢一氏、東京都港区)を設立することで合意し、4月1日から営業を開始する。なお、PSPとNOBORIは4月1日付けで合併し、PSPが吸収合併存続会社となることが決まっている。

エムスリーは2017年にAIラボを設立し、画像診断をはじめとしたAI医療機器の開発支援など先端医療分野での事業を推進している。

PSPは医療用システムの開発・販売および医療関連のネットワークシステムサービスを提供しており、特に画像診断関連のシステム、ソフトウェアに強みを持つ。

NOBORIは医療関連のソフトウェア開発・インテグレーションおよびクラウドサービスを提供しており、クラウドPACSにおいては国内シェア70%以上を誇る。

合併会社のエムスリーAIは、資本金が3.5億円(資本準備金含む)。出資比率はエムスリーが60%、統合新会社のPSPが40%となる。事業内容は病院からクリニックまであらゆる医療機関で、多様な医療AIを利用できる仕組みをプラットフォームとして提供する。

提供するAIは画像診断支援領域を中心に製品ラインナップを構築しており、部位(頭部、肺など)ごとの複数疾患に対して、使用したいAIが選択できる。導入にはエムスリーのエッジサーバーを設置することで、PACS(医療用画像管理システム)などの院内システムやモダリティメーカーを問わず利用が可能となる。

なお、PSPとNOBORIの合併については、PSPが吸収合併存続会社、NOBORIが消滅会社となるが、合併に先立ち、NOBORIの親会社であるテクマトリックス(社長=由利孝氏、東京都港区)が、PSPの株式の過半数を取得して子会社化したことで、合併後のPSPはテクマトリックスの連結子会社となる。