イリモトメディカルと業務提携【大日本印刷】
ヘルスケア遠隔画像診断のDX推進
大日本印刷(社長=北島義斉氏、東京都新宿区)と、放射線科診断専門医による画像診断支援を提供するイリモトメディカル(社長=煎本雄一氏、東京都文京区)は、健康診断の画像診断における事業競争力の強化、拡大を目的に資本業務提携する。
資本業務提携により両社は、大量な画像のより迅速な処理が求められる読影に対して、AI(人工知能)を活用した画像診断支援のワークフローの最適化と、診断精度の向上をめざし、ヘルスケア画像診断領域のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進していく。
具体的にはイリモトメディカルが行っている遠隔読影のワークフローに対して、AIを活用したより効果的・効率的な読影支援システムや業務システムの開発・導入を行う。
第一弾として、肺結節を検出するAI診断ソフトを活用し、撮影した胸部X線画像を読影することで、肺がんの早期発見を支援していく。さらに、今後は画像診断支援が可能な部位や疾病を増やしていく計画だ。
大日本印刷は2000年代からメディカルヘルスケア分野の研究開発・事業化を進めている。これまで脳や眼球のMR画像などを利用した病気の原因究明や早期発見に結びつく画像解析技術などを開発してきたほか、診断支援サービスを提供している。
イリモトメディカルは健康診断における画像診断の分野で、全国139の医療機関(2021年12月現在)から、年間77万件の遠隔読影依頼を受託している。