AIで低線量、高画質、検査時間短縮を実現【富士フイルムヘルスケア】
マルチスライスCT「スプリア オプティカ」発売
富士フイルムヘルスケア(社長=山本章雄氏、東京都港区)は、AI技術を活用して低線量で高画質な撮影と検査時間の短縮を実現したマルチスライスCTシステム「SupriaOptica(スプリアオプティカ)」を発売した。
スプリアオプティカはAI技術を活用して開発した画像処理機能「IPV」を搭載したことで、一般的な画像処理技術のFBPを使用した場合と比べ被ばくを最大83%、画像ノイズを最大90%削減した。
従来からの大開口径(75㌢㍍)を採用したことで、被検者のポジショニングで高い自由度を実現したほか、常時フルFOVデータ収集を可能にし、40㍉㍍幅の64列検出器を搭載したことで、高速撮影が可能となり、検査時の被検者の負担を軽減する。
また、検査効率向上技術「SynergyDrive」を搭載したことにより、被検者の入室から退室までの検査工程を細分化し、操作者に負担のかかるシーンを自動・高速化することで、検査効率を向上させ、検査時間を大幅に削減する。
IPVと組み合わせることで、最大12MHU相当(換算値)の性能が得られ、幅広い検査に対応できる64列CTシステムでありながら、16列CTシステムと同等の2MHUのX線管装置、電源容量30kVAでの運用が可能となり、導入やランニングコストを抑制できる。