血液関連事業を強化へ【テルモ】
コスタリカに新工場を竣工
テルモ(社長=佐藤慎次郎氏、東京都渋谷区)の米国子会社、テルモBCT(コロラド州)は、コスタリカで新たな工場を竣工し、開所した。投資総額は約70億円。
テルモBCTはアフェレシス治療や細胞処理の先進的技術に加えて、成分採血、手動・自動全血処理、病原体低減化などの血液と細胞に関する技術、ソリューションを提供している。生産拠点は米国、ベトナム、インド、北アイルランドに構えている。
今回、開所したコスタリカ工場(建物面積約2万平方㍍)は成分採血システムや治療アフェレシス、細胞処理、自家生物製剤に関する製品を生産し、主に米州の顧客を中心にグローバルな供給網を支えていく。同工場では2023年までに700名の従業員の採用を予定している。
テルモBCTのアントワネット・ギャヴィン社長は「コスタリカ工場は戦略的投資の1つで、テルモの持続的な成長を可能にする生産拠点の拡充と分散になると同時に、生産能力を33%向上させることができる」とコメントしている。