AIで健康状態を判定【パラマウントベッド】
「見守り支援システム」に追加機能
パラマウントベッド(社長=木村友彦氏、東京都江東区)は、同社の体動センサーを用いた「見守り支援システム」と、芙蓉開発(グループ代表=前田俊輔氏、福岡県福岡市)が開発した健康状態をAIで判定する「健康管理システム」を連携させた。
見守り支援システムは独自の体動センサーで検出した体動(寝返り、呼吸、脈拍など)から判定した睡眠・覚醒状態やベッド上の在・不在情報をスマートフォンなどの端末に表示し関係者間で共有できる。現在、高齢者施設などを中心に約3900施設で利用されている。
システム連携では健康管理システムのバイタル情報(体温・脈拍・血圧など)から、医療機関で活用されている重症度を測る指標「修正早期警戒スコア」をもとに健康状態を判定し、ケアの優先度を警告(赤)、注意(黄)、平常(緑)の3段階に色分けして知らせる。
各入居者の呼吸数などをAIが判定した個人ごとの異常値に達した場合にはスタッフの端末に通知できる。これにより、医療スタッフが不在でも介護スタッフが受診の必要性などを判断しやすくなり、重症度のリスクを軽減する。
また、医療・介護スタッフが健康管理システムのバイタル情報を共有することで医療処置などの業務連携を促進させる。さらに、施設の職員数比率から経営分析する機能や、オプションで介護記録機能などを追加することもできる。
なお、システム連携費用は利用者数や条件面に応じて異なる。