電動昇降座いす「独立宣言ムーブ」発売【コムラ製作所】
床移乗など介護支援機能を追加
![](https://hokensangyojiho.com/wp/wp-content/uploads/2021/10/135c2b1db63acc47bd80df29fdf0ac91-e1635648781679-257x300.jpg)
コムラ製作所(社長=小村泰右氏、大阪府八尾市)は、利用者が腰や膝に負担をかけずに立ち上がりをサポートする電動昇降座いす「独立宣言」シリーズに、床移乗やベッド・車いす移乗などの介助負担を軽減する介護支援機能を追加した「独立宣言ムーブ」を開発し発売した。
独立宣言ムーブは座面を1番下まで下げると、床から座面先端の高さはわずか15㍉㍍なので、床から座面への安全な移乗を可能にした。これにより、転倒や床に座り込んでしまった場合でも、独立宣言ムーブで迎えに行けば負担なく救助できる。
座シートは移乗しやすいように、乗り込む方向はすべりやすく、座るとずれにくい生地を採用した。背もたれシートは耐次亜塩素配ナトリウムの抗菌仕様でレザーの変色を軽減する。
場所を選ばず昇降ができるバッテリー仕様で、座いすの昇降は1日5往復として約1週間使用できる。座面下には安全スイッチを装備し、下降時に安全スイッチに触れると停止する。
肘掛け先端に昇降の上下動レバーを設置。指先に力を入れなくても、軽い力で操作でき、左右どちら側にもセット可能だ。肘掛けは、はね上げ式なので移乗の際に便利に使うことができる。
走行性に優れたキャスターの採用により楽々と移動ができる。固定ブレーキは後方のフットブレーキと車輪左右横のレバーブレーキの連動式で、移動時以外は簡単操作でしっかりとブレーキをかけることができる。
介護者が移動させやすいように握りやすい大きなハンドルが採用され、2段階の高さ調節も可能にした。また、取り外し可能なフットレストにより、安全な移動ができ、使わない時は背面に収納できる。
座面の最大ストロークは580㍉㍍まで可能なので、シーンに合わせた高さにより、座いすや、いすとしての使用から立ち上がり補助まで、用途に応じた使い方ができる。介護保険レンタル対象品なので業者の持ち運びを考慮し、工具なしで簡単に3分割(座部、本体部、ベース部)できる構造となっている。
サイズは幅585㍉㍍×奥行き800㍉㍍×高さ960㍉㍍。座面高さは30㍉㍍(先端15㍉㍍)~605㍉㍍。重量は39㌔㌘。最大許容荷重は100㌔㌘。
価格は42万8000円(非課税)。