企業活動

ダビンチ手術を遠隔学習【インテュイティブサージカル】

「リモート症例見学プログラム」開始

内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」を販売するインテュイティブサージカル(社長=滝沢一浩氏、東京都港区)は、インテュイティブ・テレプレゼンス(ITP)技術を活用し、ダビンチを使用した手術を遠隔でリアルタイムかつインタラクティブに視聴可能な認定医向け「リモート症例見学プログラム」の運用を開始した。

同社はダビンチ手術の手技向上のための継続的学習の支援を目的に同プログラムを開発。三重大学医学部附属病院産科婦人科の近藤英司准教授によるパイロット実施を経て本格的な運用に至った。

同プログラムはダビンチ手術の執刀医(メンター)のいる手術室と、見学する遠隔医師(オブザーバー)をITPを介してオンライン接続する。オブザーバーはメンターの手技や手術の進行を、音声と映像でリアルタイムに視聴できる。

また、メンターと同じ手術室にいるコーディネーター(医師)から解説を聞くことができ、コーディネーターと対話することも可能だ。全てのデータは暗号化して転送され、強固なセキュリティ保護が図られている。

本格運用にあたり、同社の滝沢社長は「リモート症例見学に参加いただいた先生方からは『移動が制限される中、他施設のエキスパートの手術手技をライブで視聴し、学べるのは大変有用である』との感想をいただき、当プログラムが利便性の高い有力なトレーニングツールになると考えている」とコメントしている。