企業活動

新事業の創出に注力へ【常光】

北海道大学のイノベプログラムを実施

常光(社長=服部直彦氏、東京都文京区)は、北海道大学の提供するフィンランドのイノベーションプログラム「DEMOLA」による、新事業の創出に向けた取り組みを始める。

常光は企業変革に取り組む中で、同社のコア技術の1つであるイオン選択性電極技術を基盤とする新製品が、ここ40年間生まれていないことを受け、同技術を応用した新製品、新事業の創出を目的にDEMOLAの採用を決めた。

DEMOLAプログラムでは、常光の有する要素技術と、北海道大学の学生の新しく制約のない視点や発想を組み合わせ、企業課題を解決し、新市場を創造できる新しいアプリケーションを見出すことをめざす。

開発を期待するアプリケーションは、▽成長市場参入のきっかけとなる製品・システム▽環境に関わる製品・システム▽UX(ユーザーエクスペリエンス)を取り入れたトータルソリューションシステム▽治療方法が未確立の病気に対する検査製品・システム――などを挙げている。

常光では目標とする成果を短期間で得るため、長年、イオン選択性電極技術に携わり、部署間連携をとる立場にある医療機器開発責任者が同プログラムに参加し、社内への情報展開とアイデアのフィードバックを迅速に実施する体制をとる。