医工連携

「健康医療AI講座」設置【オムロン、京都大学】

脳・心血管疾患の発症予防をめざす

オムロンヘルスケア(社長=荻野勲氏、京都府向日市)と京都大学(総長=湊長博氏、京都市左京区)は、AI解析技術と血圧などの家庭計測データを用いた共同研究「健康医療AI講座」(研究代表者=奥野恭史・京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻教授)を設置した。

同講座では日常生活における血圧変動や家庭で記録した心電図データ、生活習慣データから、個人に最適化された新たな血圧改善方法を導き出すAI技術研究と、家庭で計測したさまざまなバイタルデータの変化から、脳・心血管疾患の発症(イベント)の予兆を早期検知するAI技術研究に取り組んでいく。

日本では3人に1人が高血圧を罹患しており、国内の高血圧有病者数は推計で約4300万人、そのうち29%の人が治療を受けているが血圧値を改善できていない。日々の健康管理におけるイベント予兆検知による早期発見が求められている。