「2021年定時社員総会」開催【JIRA】
活動基本4方針を柱に事業展開へ

日本画像医療システム工業会(会長=山本章雄氏、東京都文京区、JIRA)は、6月3日㈭午後3時30分から、東京・大手町のKKRホテル東京で「2021年度定時社員総会」を開催した。今回の総会はコロナ禍の影響により、大半の会員が実際に会場での参加はせずに、事前に議決権行使書を事務局に提出した。
総会は司会の稲葉潔業務執行理事が「会員総数203社中、事前の議決権行使書の提出132社、出席9社」と総会成立を告げ、開会し、山本会長を議長に議案の審議が行われた。
総会では決議事項として、2020年度計算書類承認の件と、20・21年度役員の一部変更の件の2件を稲葉業務執行理事が報告、説明を行い、原案通り承認、可決した。
このうち、役員の一部変更では理事企業の担当者の変更にともない、富士フイルムの後藤禎一理事が退任し、新たに同社の秋山雅孝氏が理事に就任した。
また、総会では報告事項として、20年度事業報告と、21年度事業計画および21年度収支予算が報告された。
21年度事業計画では、▽DXの拡大▽医療従事者の業務効率向上への貢献▽感染防止対策の啓発▽会員企業の環境変化にともなう共通課題への支援――を重点課題として取り組んでいく。
これを踏まえ、重点課題に対応した活動基本方針として、①社会の変化に先駆けた世界をリードする医療イノベーションを実現する②革新的なデジタル技術の活用により、医療の質向上と医療機器産業拡大に貢献する③日本の優れた医療、医療システムを世界に提供し貢献する④社会・自然環境の変化に適応したシステムの提供により、安全・安心で安定した医療を実現する――の4つの事項を掲げ、各種活動を展開していく。
具体的な4事項への取り組みとして、①の社会の変化に先駆けた世界をリードする医療イノベーションを実現するでは、▽医療保険制度、医療法、薬機法などに関する行政への提言▽関係団体との連携、啓発活動▽画像医療システム産業の裾野拡大――などを推進する。
②の革新的なデジタル技術の活用により、医療の質向上と医療機器産業拡大に貢献するでは、▽AIの社会実装拡大に向けた環境整備▽IT産業、医療系ベンチャー企業の支援▽医療従事者の業務効率向上への貢献――などに取り組んでいく。
③の日本の優れた医療、医療システムを世界に提供し貢献するでは、▽標準化(ISO、IEC、JIS、JESRAなど)活動の推進▽医療機器に関する規制の国際調和推進(DITTA議長としのリーダーシップの発揮)▽海外進出支援――などを促進する。
④の社会・自然環境の変化に適応したシステムの提供により、安全・安心で安定した医療を実現するでは、▽医療環境を阻害するリスク(サイバー攻撃、感染症の拡大など)への対応の啓発▽装置メンテナンスに関する価値の訴求▽環境負荷の低い省エネ型システムへの移行促進――などを行っていく。