業界団体

「令和3年度通常総会」開催【日医機協】

役員改選で中島理事長を再選

「通常総会」での審議の様子

日本医療機器協会(理事長=中島孝夫氏、東京都文京区、日医機協)は、5月25日㈫午後3時30分から、東京・上野公園の上野精養軒で「令和3年度通常総会」を開催した。総会では令和3年度事業計画とそれにともなう収支予算を打ち出したほか、任期満了にともなう役員改選では中島理事長が再選された。

日医機協では総会を開催するにあたり、新型コロナウイルスの感染防止の観点から、会員へ可能な限り委任状による参加を呼びかけるとともに、例年、総会後に開催していた永年勤続優良従業員表彰式と懇親会は中止とした。

総会は司会の渡部充理事が「会員総数287名中、委任状提出を含め出席234名」と総会の成立を告げ、開会した。

これを受け、あいさつに立った中島理事長は「本年は当協会が創立110周年を迎える大変に意義ある年。本来なら会員の皆さまと盛大に祝賀会を催すところですが、(コロナ禍で)開催は見送らせていただいた。来年度こその開催を祈りつつ、本年度は新しい生活様式、Webなどを活用して事業を行っていきたい」と述べた。

新型コロナウイルスワクチン接種が始まったことに言及しては「ワクチン接種が1日も早く、多くの国民1人ひとりに行き渡り、安心・安全な社会、また、コロナ禍前の暮らしに戻れることを切に願いたい。そして、来年度こそは各イベントが開催可能になるという前提で、開催に向け準備をしていきたい。あわせて皆さまのお手元に110周年記念誌もお届けする」と、ワクチン接種の早期完了と各種事業の開催実現を願った。

会員の安心と安全を第一に活動推進

昨年の総会あいさつで、世界3大投資家の1人とされるジム・ロジャース氏の『このウイルスは世界を大きく変える可能性がある』との言葉を引用したことを振り返り「世界中が新型コロナウイルス中心の世界に変わり、多くの産業が新型コロナウイルスの影響を受け、自粛や規模縮小の選択を余儀なくされている。医療機関はコロナ感染者を優先せざるを得ず、一般患者の手術が先送りされるという、胸が痛くなるニュースも入ってくる。このコロナショックはいつまで続くかわかりませんが、会員の皆さまの安心と安全を第一に考え、これからも協会活動を前進させていきたい」と語り、コロナ禍の早期終息を願った。

このあと、五十嵐医科工業の五十嵐康夫社長を議長に議案の審議に入った。議事は①令和2年度事業報告②令和2年度収支決算報告③令和3年度事業計画④令和3年度収支予算⑤役員改選――の5件。①~④の議事は髙橋健次事務局長が報告、説明を行い、監査報告を根本理史監事が行い、4件とも原案通り承認、可決した。

重点8項目を中心に各種事業を展開

このうち、令和3年度事業計画では、理事長が今年の年頭所感で挙げた重点8項目〈⑴各種講演会の開催=Web等の活用⑵医工連携事業の推進⑶国際モダンホスピタルショウ等の活用の見直し⑷関係官庁との連携⑸会員企業間の交流⑹会員のための医科器械会館の管理・運営⑺災害対策・災害救援活動・BCPなどの研究⑻創立110周年記念式典〉を柱に、各種事業を組織内の各委員会、部会、JMIAユースアップの会などで実施することを決議した。

中島理事長(前列中央)ら令和3・4年度役員

一方、任期満了にともなう役員改選は指名推薦方式で行われた。選考委員会が別室で新役員候補を選考し、髙村清選考委員長が新理事候補22名、新監事候補3名を発表。これが承認され、令和3・4 年度役員体制が決定した。理事長には新理事らの互選により、中島理事長が再選された。なお、副理事長の選任は6月14日の理事会で行われる。

日本医療機器協会
令和3・4年度役員(五十音順)
理事長
中島 孝夫(秋山製作所)
理 事
東 竜一郎(サクラ精機)
今村  清(eastsidemed)
植竹  茂(ケイセイ医科工業)
大野 修嗣(大祐医科工業)
大平 善之(泉工医科工業)
岡田 典久(オカダ医材)
柿沼 明生(カキヌマメディカル)
近藤 正邦(イトー医科器械)
関口 陽介(ワシエスメディカル)
園部 経夫(タカゾノ)
瀧本 次友(JFCセールスプラン)
武井 和之(武井医科光器製作所)
田中 一嘉(田中医科器械製作所)
田中 耕一(フロンティア)
中島 実佳(あしかメディ工業)
根本 裕司(ミズホ)
林正  晃(第一医科)
平尾 泰朗(永島医科器械)
廣瀬 英一(プラトンジャパン)
前多 宏信(フジタ医科器械)
三井 桂子(女性医療研究所)
監 事
新井 健介(新井製作所)
古関 伸一(本郷いわしや)
根本 理史(根本商会)